「帝国華撃団・花組隊長の大神一郎です。いよいよ黒之巣会編も最終回!」
「黒鬼会編への橋渡しを成功させる為にも、今回は皆でダイジェストを見てみましょうか」
「賛成〜っ!やっぱり最後は皆一緒がいいよね♪」
「ほんなら、早速いってみよか〜♪『回想くん』、スイッチオ〜ン!」
紅蘭の発明品『回想くん』がダイジェストを流す。
「葵叉丹こと山崎少佐の中にいる地獄の帝王・サタンを封印するには裏御三家の血を継ぐ者と二剣二刀が必要…。それを知った俺は真刀滅却の次期継承者になる試練を受ける為、かえでさんと双葉姉さんと共に京都の西國神社へと向かいました」
「本当によく頑張ったわね、大神君…!真刀継承の儀式に真摯に取り組み、成功させた大神君を見て、私も帝国華撃団の力になろうって心から思ったの。あやめ姉さんへの償いの意味も込めて…、姉さんのいなくなった穴を少しでも埋める為に、最終降魔に転化した姉さんを取り戻す為に…!」
「私達花組もこれまで築いてきた絆の強さをあやめさんに見せようと、『つばさ』の舞台を自分達の力だけで作り上げたんですよね!」
「えぇ。しかし、黒之巣会の襲撃で公演は一時中止に…。私達は隊長とあやめさん、かえでさんのいない中、叉丹と戦わなくてはならなくなったのです…」
「へへっ、でも、あたい達、ちゃ〜んと勝てたんだよな〜!」
「当然ですわ。私達は副司令により選ばれた優秀な精鋭達なのですから」
「せやけど、勝利の余韻に浸っていたんも束の間、叉丹は反魂の術で甦らせた猪鹿蝶…、つまりミロク・刹那・羅刹を使うて、魔神器を全て手に入れてしもうたんや…!」
「魔神器の強大な力によって、東京湾上空に魔界と繋がる時空の裂け目ができ、溢れてきた瘴気によって、奴らの拠点・聖魔城が大和島と共に海上へ浮上してきてしまいました…」
「今ね、お城から降魔がいっぱい出てきて、帝都のあちこちを襲ってるの…。あやめお姉ちゃんは悪い人になっちゃったし、さくらの剣も奪われたままだし…。〜〜アイリス達、このままで勝てるのかな…?何だか不安になってきちゃったよ…」
「諦めるな、アイリス!帝都を守れるのは俺達・帝国華撃団しかいないんだぞ?」
「そうよ、アイリス。皆で頑張れば大丈夫よ!」
「さくら…。うんっ、そうだね…!アイリスも皆と一緒なら怖くないよ♪」
「ふふっ、その調子よ、アイリス!」
「……それにしても、俺が儀式中に聞いたあの天使のような声は一体…?」
「大神君、どうかしたの…?」
「い、いえ…」
「ほら、隊長!ボケーッとしてねぇでさっさと本編に行くぞ!」
「あ、あぁ。――そういうわけで、今回はいよいよ葵叉丹との決戦です!」
「皆さん、いつもたくさんの温かいご声援、本当にありがとうございます!」
「この調子で次回からの黒鬼会編も帝国華撃団一同、頑張って参りたいと思いますので、どうぞお楽しみに…!」
「えへへっ、これからもアイリス達を応援してね〜♪」
「それでは、私達の優雅で華麗な戦いぶり、とくとご覧あそばせ!」
「これ以上、山崎はんの好きにはさせへんで…!――なぁ、大神はん!」
「あぁ、これが最後の戦いだ…!気合を入れて行くぞ!!」
「えぇ、皆で力を合わせて、最後まで頑張りましょう!」
「よし、帝国華撃団、出撃だ!!」
「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」
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