「うふふっ、2週連続で登場よ!帝国華撃団が誇る愛と美の精鋭部隊・薔薇組よ〜ん!」
「前回は加山君にイイトコもってかれちゃったから、今回は何としてでもこのコーナーを死守するわ!!」
「はい、私も頑張ります!ね、斧彦さん!!」
「そうよね、菊ちゃん!それで、前回のダイジェストなんだけどぉ…」
前回のダイジェストが流れる。
「え…っ?ちょっとぉ!一郎ちゃん、生きてるじゃないのよ〜っ!!」
「んまぁ、本当なの、これ!?――斧彦、大神さんが生きてるってことは、私達の夢もまだ終わっちゃいないってことよねっ!?」
「そうよね!一郎ちゃんのお嫁さんになるって夢を叶える為にも、こうしちゃいられないわ…!!一郎ちゃ〜ん、今行くわ〜!」
「あっ!お待ち!!大神さんの奥方になるのはこの私よ〜っ!!」
走っていく琴音と斧彦。
「あぁっ、琴音さん、斧彦さぁ〜ん…!〜〜あうぅ、結局、また一人になっちゃいましたぁ〜…。……何となく予想はしてましたけど…」
「ハハハ…!またもや俺の出番ってわけだな」
ギターを鳴らしながら出てくる加山。
「あ、加山さん…!〜〜また一緒にダイジェストの方、お願い致します」
「いいとも!今回はスペシャルゲストも用意したぞ!」
木刀を持ちながら、現れる双葉。
「ほぉ、これが噂のあのコーナーかい?何だい、金かかってないねぇ」
「本当はかすみっちを呼びたかったんだが、双葉さんがどうしてもってな…。……断ると後が怖いだろ?」
「〜〜確かに…」
「――何か言ったかい?」
「〜〜い、いいえ〜。――あっ、大変!あと20秒ですって!!」
「何ぃっ!?私なんて今、出てきたばかりだぞ!?――おいコラ、スタッフを呼べ、スタッフを〜っ!!」
「ま、次回もどうせ俺達が担当だから楽しみにしててくれたまえ。故人曰く、『二度あることは三度ある』ってな」
「あ、でも、来週の担当は大河さんとラチェットさんらしいですよ」
「へ?そうなの?」
「何だってぇっ!?〜〜あぁ〜、1週遅れて来るんだったぁ〜!!あのメリケンに新君が喰われてしまう〜っ!!」
「…もう喰われてるじゃないですか」
「〜〜2回目だよ、2回目!!下手したらその次の週も…。『二度あることは三度ある』って言うだろっ!?」
「OH!俺っちの格言にカブせてきたぞ!さすがは双葉さんだ!」
「〜〜あのぉ…、ダイジェストの方、全然紹介してないけど、大丈夫なんでしょうか…?前回って結構重要な話だったと思うんですけど…」
「まぁ、こんな時もあるさ。っていうか、VTRが勝手に流れてるんだろ?なら、問題ないじゃん!」
「〜〜そういうものなんですか…?でも、それでは責務を果たしてないってことになるんじゃ…?」
「菊ちゃんは真面目だなぁ。そんじゃ、前回のラストだけ私・大河双葉が説明しておくぞ!確か一郎とかえでが刹那・羅刹コンビの自爆に巻き込まれて死んだという、何ともインパクトの薄いもので終わったんだよな?」
「〜〜インパクトありまくりですよ…っ!!しかも、さらりと言うとこも怖いし…!!――あ、でも、琴音さんと斧彦さんがたった今出かけていきましたよ。なんでも、大神さん達が生きてるってはしゃぎながら…」
「一郎達が生きてる…!?」
「本当か!?う〜む、これは今回も目が離せないな!――それでは、第16話の本編の方、行ってみよ〜っ!」
「〜〜あっ、コラ!もっと私にも喋らせろ〜っ!!」
「〜〜はぁ…、先週よりやりづらさが倍増です…」