第2話「敵の名は黒之巣会」


〜前回のダイジェスト〜


「大帝国劇場へようこそ、大神一郎です。ここでは毎回、前回の物語を振り返るダイジェストコーナーをお送りしたいと思います。それでは早速、第1話『帝都・花の華撃団』を振り返ることにしましょう!」

ダイジェストが流れる。

「海軍士官学校を卒業した俺は、米田中将とあやめさんの推薦で帝国華撃団・花組の隊長に就任しました。普段は帝国歌劇団として舞台で歌い、踊って人々の心に潜む魔を鎮める花組は、帝都に仇なす敵が現れると帝国華撃団となり、魔を滅する戦闘部隊となるのです。でも、その隊員である彼女達は皆個性派揃い…。少し天然のさくら君にわがままお嬢様のすみれ君、常に厳しいマリアに幼いアイリス、つくった発明品が爆発する紅蘭に男顔負けの怪力の持ち主・カンナ…。皆、俺のことなんかお構いなしにやりたい放題で…。俺、本当にこれからやっていけるんでしょうか?〜〜はぁ…」

「どうしたの、大神君?」

「あ、あやめさん…!」

「隊長さんがそんな暗い顔してたら、皆不安がっちゃうわよ?ほら、しっかりしなさい、大神君!」


大神の額を小突くあやめ。真っ赤になる大神。

「は、はいっ!!大神一郎、今日も立派に隊長任務を務めさせて頂きますっ!!」

「ふふっ、よろしい!頑張ってね、私も応援してるから」


笑顔で歩いていくあやめ。

「よ〜し、憧れのあやめさんの為にも頑張るぞ!!――というわけで、今日は舞台のリハーサル初日です。さくら君、ちゃんと主役を務められるのかな?少し心配です…。――では、最後までごゆっくりお楽しみ下さい!」



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