「大神一郎です。黒之巣会を倒し、帝都には平和が戻ってきました。俺達も無事に新年を迎え、新たな気持ちで頑張ろうと皆で初詣に行った矢先、何と明冶神宮に葵叉丹が…!奴は他の死天王を甦らせ、新しい黒之巣会を立ち上げて再び帝都崩壊を狙ってきたんです」
ダイジェストが流れる。
「奴らは新たな手下・降魔を引き連れ、俺達を苦しめました。脇侍とは比べ物にならないほど恐るべき破壊力…。俺達は大敗し、あやめさんも霊力を奪われてしまいました…。〜〜俺にもっと力があれば…!」
「――そんなことないわ、大神君」
隣に来るあやめ。
「あなた達はめげなかったじゃない。それぞれの訓練で霊力を高めたあなた達花組は、その後の戦いで見事降魔に打ち勝つことができた…。皆の努力と根性が報われた瞬間よ」
「〜〜しかし、まだあやめさんの霊力は…」
「心配いらないわ。おばあ様が時期が来たら、儀式を催して下さるって。私が藤枝の巫女の次期継承者になる大事な儀式なの。それさえ成功すれば、すぐに元の力を取り戻せるわ」
「わかりました。それまで俺、全力であなたをお守りします!」
「ふふっ、ありがとう。でも、無茶はしないでね、私の為に…」
「あやめさん…」
キスしようとする二人。上野に降り立つかえでの映像に驚くあやめ。
「――え…?今のってまさか…」
「どうかしたんですか?」
「もしかして、今回来る私の代理って…」
「えぇっ!?あやめさんの代理〜っ!?」
「〜〜何だか胸騒ぎがするわ…。大神君、早く本編を見ましょう!」
「りょ、了解…!」