第7話「物言わぬ友よ」



〜前回のダイジェスト〜



「Hi!帝国華撃団の最強助っ人隊員にして後の紐育華撃団美人副司令・ラチェット・アルタイルよ!前回の私の活躍、もちろん見てくれたわよね?でも、日本人って本当仲間とか協力ってのが好きよね。ま、悪い気はしなかったけど。前回のバトルも私のお陰で勝てたようなものだしね」

ダイジェストが流れる。段ボールを運ぶ大神、ラチェットを発見。

「――あれ…?ラチェット…!アメリカに帰ったんじゃなかったのか!?」

「あ〜、大神隊長!ハ〜イ、おひさ!」

「〜〜おひさって…、何でここにいるんだよ?」

「別に私がいつ帰ろうが自由じゃないの。日本のこと気に入っちゃったから、もう少しいてあげてもいいわよ?」

「〜〜いや、それだと今後の展開に影響がさ…」

「フン、大人の事情なんて知ったことじゃないわ。それより、キュートなジャパニーズボーイを紹介してくれるって話はどうなってるの?〜〜忘れてたとは言わせないわよっ!?」

「〜〜いや、それは話の都合上、第2部からってことらしいぞ…?」

「え〜?まだまだ先じゃない。随分引っ張るのねぇ…。――ま、いいわ。私クラスの大物は、きっと再登場の仕方も別格なんでしょうしね〜!」

「…はいはい。だから、それまでおとなしくアメリカにいてくれよな?」

「OK!今回のストーリーを紹介したら帰るとするわ。今回は紅蘭が主役よ。何と大神隊長が風邪を引くんですって!フフ、どうしてかしらね〜?」

「〜〜てっ、展開を先にバラすなっ!!」

「サービス精神が旺盛と言って!…それより、私の出番ってこれだけ?やっぱり、もう1話ぐらい出ちゃおっかな〜!」

「〜〜だから、話が混乱するんだってばっ!!」

「だったら、私の出番、もっと早めなさいよっ!!」

「〜〜ワガママ言うなっ!!」

「――あら、ここが大帝国劇場?」


軍服を着たかえでが歩いてくる。

「あ、あの…、どちら様ですか…?」

「藤枝かえで…!!〜〜とうとう姿を現したわね、人の皮を被った悪魔!?」

「〜〜ハァ!?久々に会った上官に何なの、その言い草は!?」

「あ、あの…、もしかして、あやめさんの妹さんの…!?」

「そうよ!ったく、この私の登場も2部からなんて引っ張りすぎなのよ」

「そうそう!それに私達、あやめとキャラかぶってるしね〜」

「〜〜私なんかゲームじゃ全然目立たないし、悔しいから歌謡ショウでの酒豪キャラ以上の強烈なキャラを確立してやるわ!!男子の萌えポイント高めのツンデレキャラよっ!!」

「じゃあ、私はショタ好きキャラ!紐育編では大河君とラブラブしちゃうんだも〜ん!きゃ〜!!」

「〜〜こ、このままでは話の混乱どころかキャラ崩壊を招きかねない…。〜〜ええいっ、早く本編に行っちゃえ〜っ!!」

「〜〜あっ、ちょっとぉっ!!」

「〜〜勝手に終わらせるんじゃないわよっ!!」



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