「こんばんは、真宮寺さくらです…。何だか久しぶりの担当なんで、緊張しちゃいます…。うぅ、前回のお話ですよね。えっと確か…、そう、私のお話でした!最愛のお父様が亡くなって7年、私は真宮寺の家を継ぐ為、大神さんを連れて仙台に帰ったんです。正式な継承者になるには洞窟で試練を受けること。大切な友達が目の前で雷に打たれる…。私は過去のトラウマに戸惑ってしまいました…。でも、パートナーの大神さんが私を勇気づけてくれたんです。おかげでお父様が何故命がけで帝都を守ったか、ようやく理解することができました。大神さんがいなかったら私、今頃帝都を滅ぼしちゃってたところですよ、てへっ!」
さくらの部屋。ダイジェストの大神とあやめの接近するのを見るさくら。
「…ん?〜〜何これ?どういうことですか、大神さん!?」
風呂桶をもって来るアイリス。
「さくらぁ、お風呂行こ〜!」
「お風呂?……そう、そういえばあの時も二人で混浴して――」
「〜〜さ、さくら…?」
「〜〜んもう!!いくらあやめさんといえども大神さんは絶対に渡しません!!今回の話で私、大神さんと結婚してやります!!」
「えぇ〜っ!?だめ〜っ!!お兄ちゃんはアイリスと結婚するの〜!!」
ドアから顔をのぞかせるマリア。
「無理ね。今回はあやめさんの話よ。私達と隊長の絡みはほとんどなし」
「えぇ〜っ!?」
「何それ!?横暴だ〜っ!!」
騒ぐさくらとアイリス。冷静にカメラ目線のマリア。
「――それでは、第9話、最後までごゆっくりどうぞ」