「皆はん、こんばんはー!李紅蘭でおます!もうすっかり夏本番ですなぁ。夏といえば浴衣!浴衣といえば花火!花火といえばうちの発明した『た〜まや〜くん』!!線香花火から打ち上げ花火まで全種類の花火を搭載!どっかんどっかん大輪の花を咲かせまっせ〜!――ん?前回を振り返れ?そんな焦んなや。時間はたーっぷりあるさかい!それより次の発明品は――」
楽屋。浴衣姿で袋を探る紅蘭。ドアから顔を出す由里。
「紅蘭さ〜ん、もうそろそろだそうで〜す」
「何、もうそんな時間かいな!?〜〜しもうた!皆はん、しばらくこれ見てはって下さい!うち、準備がありますよってに!!」
紅蘭、不在中。その間に前回のダイジェスト。リモコン持って戻ってくる。
「いやぁ、待たせてすんまへんなぁ。どやった、前回のサクラ大戦?めっさええ話やったろ?やっぱり光武は心を持っとったんや。それがきっかけで皆も機械のことをわかってくれた。それもこれも大神はんのおかげや。病気の体でうちのことを気遣うてくれた時は、ほんま嬉しかったしなぁ」
「〜〜紅蘭さん!早くしないと舞台、終わっちゃいますよっ!?」
紅蘭を立ち上がらせる由里。
「そんなせかさんといてぇな、すぐ行くさかい。なんせ、今日は皆で発明した人体浮遊装置『きんとくん』の初お披露目やしな!」
「え〜?また爆発するんじゃないでしょうねぇ…?」
「あはは!そんなことあらへんて!ほな皆はん、楽しみにしててや!」