「やっほ〜、アイリスで〜す!今日はアイリスがこのコーナーを担当するよ!えっとぉ、この前のお話はね、アイリスが主役のお話だったんだ!皆も知ってると思うけど、アイリスはお兄ちゃんが大大だ〜い好き!だから、早く大人になってお兄ちゃんと結婚することが夢なんだ!…でも、お兄ちゃんってばアイリスのことを子供扱いしてばっかり!〜〜んもう、アイリス、子供じゃないのに…。ね〜、ジャンポール!」
前回のダイジェストが流れる。
「でもね、お兄ちゃん、本当はアイリスのことすっごく大事に思っててくれたんだ!アイリスが活動写真屋さんを壊しちゃった時も、家出した時もとっても心配してくれたの。フランスにいた頃は寂しかったけど、今はお兄ちゃんもさくら達もいるから、と〜っても楽しいよ!それにお兄ちゃん、アイリスが大きくなったら結婚してくれるって言ってたし…。きゃ〜!」
「――そう。よかったわね、アイリス」
「あ、マリアに紅蘭…!どうしたの?」
「これ見てみい。今回はうちらの出番があんまりないんや。せやから、ここで出とかんと、ファンの人に申し訳立たへんやろ?」
台本をアイリスに見せる紅蘭。
「〜〜あぁ〜っ!!アイリスの出番もちょっとしかな〜い!!〜〜え〜ん…!!これじゃあお兄ちゃんとデートできないよぉ〜!!」
「…ま、仕方ないわね。今回はすみれとカンナの話らしいし」
「こりゃ一波乱ありそうやなぁ。…ってなわけで早速本編、いってみよ〜!!」
「〜〜あ〜ん!!アイリスが言おうと思ってたのにぃ〜…!!」