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「サクラクエスト
〜勇者・大神とかえで姫の冒険〜」
序章「旅立ち」
「――ふぅ…。今月分の報告書作成、完了っと…!」
かえでは机の上で報告書の束をトントン揃え、背伸びしながら背もたれにもたれた。
月末の大仕事から解放されるこの瞬間がとても清々しい。小姑のようにうるさい賢人機関に提出する資料作りというのは、なかなか労力のいるものだ。
「11時か…。そろそろ大神君も見回りから戻ってくる頃ね。ふふっ、ご褒美に今日はうんと甘えちゃおうかな〜♪」
かえでがルンルン気分で隣の隊長室をノックしようとしたその時だった…!
「――嬉しいな〜。大神君が来てくれるなんて」
「俺も会いたかったよ、さおりちゃん」
「え…?」
なんと、大神の部屋から聞き慣れない女の子の声が聞こえてきたのだ!
「〜〜私というものがありながら…っ!――ちょっと、大神君っ!?」
ハッピーから一転、かえでは怒りに身を任せ、勢いよくドアを開けた!
…が、部屋にいたのは大神ただ一人だった。
「か…、かえでさん…?どうかされたんですか?」
「〜〜あら…?確かに部屋の中から女の子の声が聞こえたんだけど…」
「あぁ…!それって多分、これですよ」
と、大神はプレイ中の蒸気携帯ゲーム機の画面をかえでに見せた。
「『私、遊園地だ〜い好き!ねぇ、大神君、どれに乗りましょうか?』」
「こ、これは…?」
「『ときめきメモリーズ』っていう恋愛ゲームですよ。好きな女の子を選んで、その娘と学園生活を通じて思い出を作っていくという――」
「〜〜ちょ、ちょっと待って…!その前にその『げぇむ』って何なの?」
「紅蘭が娯楽用に開発した発明品ですよ。ソフトをこの本体に入れて、起動させて楽しむんです。結構、楽しいですよ?」
「じゃ…じゃあ、さっきの女の子の声は、そのゲームに出てくる登場人物のもの…ってこと?」
「はい。他にも、アクション・格闘・パズル・シュミレーション・RPGなど、色々なジャンルがあるんですよ。前のは蒸気テレビジョンに繋ぐタイプだけだったんですが、紅蘭が改良を重ねて、持ち運べる小型タイプのものもつくってくれたんですよ。それで、試作品をやってほしいって頼まれまして…」
「そうだったの…。〜〜ごめんなさいね、私ったらよく確かめもせずに…」
「いえ、俺の方こそ、ゲームに夢中になっててすみませんでした…。毎晩、寝る前は、かえでさんとの二人の時間って決めてるのに」
「ふふっ、ゲームキャラより、リアルな恋人といる方が楽しいでしょ?」
「はは、確かにそうですね。――お仕事、お疲れ様でした」
「ふふっ、大神君の為に頑張って終わらせたんですからね♪」
大神はかえでを抱きしめると、ご褒美の甘いキスをプレゼントした。
「ふふっ、ねぇ、その『ゲーム』、私にもやらせて?何だか面白そうだわ!」
「いいですよ。かえでさんは、頭の使うパズルゲームなんかがハマるかもしれませんね。『ぶよぶよ』はいかがですか?」
「ふふっ、なぁに、この子達?可愛いわねぇ!」
「はは…、パズルゲームの中で一番面白いソフトなんですよ。――えっと…、ソフトを入れて、電源を入れてっと…!」
「――あっ、始まったわ…!ねぇ、お手本見せて?」
「わかりました。よく見てて下さいね…!同じ色のぶよを4つ揃えて…」
大神はベッドに座り、かえでを後ろから抱きしめながら、二人羽織の要領で、その腕前を披露した。
「まぁ、4つ揃ったら消えたわ…!ふふっ、大神君、上手ねぇ…!」
「かえでさんなら、コツを掴めば、すぐできるようになりますよ。――ほら、そこに縦に入れると4連鎖になりますよ…!」
「こ、こうね…!〜〜きゃあっ!何か白いのがいっぱい降ってきたわ…!!」
「相手が連鎖を決めると、お邪魔ぶよが大量に降ってくるんですよ。けど、普通のと一緒に消してやれば大丈夫ですから。操作に慣れるまで、一緒にやってあげますね」
「ふふっ、ありがとう、大神君」
大神とかえでは、そのまま朝日が顔を出すまで、ゲームを夢中になってやり続けた。
「――ふわあぁ…。結局、朝までやっちゃったわね…」
「そうですね…。ゲームって一度やり始めると、なかなかやめられなくなるんですよね…」
「ふふっ、でも、今日は休演日だし、お昼までゆっくり寝ましょ?」
「そうですね」
大神はかえでと一緒にベッドに横たわると、かえでを抱き寄せて、額に軽くキスした。
「おやすみなさい、かえでさん」
「ふふっ、おやすみ、大神君」
仲良く寄り添いながら、眠りにつこうとした大神とかえで…だったが、忙しない足音が部屋に近づいてきて、ドアが無造作に開けられた。
「――大神は〜ん、おはようさ〜ん!」
「こ、紅蘭…!?」
「お〜、かえではんもおったんかいな!ひっひっひ、相変わらずアツアツなこって〜♪」
「もう紅蘭ったら…。ふふっ」
「〜〜すまない…。俺達、今までゲームやっててさ…。今から寝るところなんだ…。起きてから、感想聞かせるから――」
「ふっふ〜ん、そんな呑気なことしててええのかなぁ〜?せっかく、アレが完成したんやけど…」
「――何っ!?つ…っ、遂にアレが完成したのか…!?」
「もっちろんや!」
「お、大神君…?」
興奮した大神は、一気に眠気から覚めたみたいで、純粋な少年のように瞳を輝かせた。
「はよう見に来てぇな!もう皆、集まってるさかいに」
「わかった!すぐ行くよ…!!」
「〜〜ちょ…っ!?アレって何なの…?」
「行けばわかりますよ!」
かえでは睡眠不足でよく働かない頭で疑問を抱えたまま、大神と共に紅蘭の部屋まで行ってみた。
「まさか本当に造り上げるとは…!さすが紅蘭だな!」
「へっへ〜ん、科学に不可能はないんやで〜!ほんなら、うちは準備がありますよってに、先行ってますわ〜」
「あぁ、楽しみにしてるよ」
(ふふっ、大神君ったら、あんなにはしゃいじゃって…)
素直に喜ぶ大神を見て、かえでもいつの間にか笑みをこぼしていた。
男というのは、自分の趣味や興味のあるものに子供のように夢中になるもの。そんな大神の一面も、かえでは大好きだからだ。
「――あっ、おはようございます、大神さん、かえでさん!」
「よぉ!隊長達も新作ゲームをやりに来たのか?」
「『も』って…、あなた達も紅蘭のゲームをやっていたの?」
「あぁ!あたいが好きなのは格闘ゲームさ!本当は体を動かす方が好きなんだけどよ、実際の組手でどんな風に攻めようかって色々、技の組み合わせを試せるしな〜♪」
「アイリスはね、さくらと一緒にワンちゃん育ててるんだ〜!」
「育成ゲームっていうんですよ。エサもトイレの世話もしなくて済むから、普通にペットを飼うより楽なんです」
「フントに見せたらね〜、仲間だと思って喜んでくれたんだ〜!」
「ふふっ、よかったわねぇ。私も犬好きだし、やってみようかしら?」
「はは、いいかもしれませんね。――マリア達も何かやっているのかい?」
「はい、私とレニはシューティングを…。反射神経が鍛えられて、良い訓練になっています」
「レニなんて、開始15分で最高記録打ち立てたんデ〜ス!!」
「…結構楽しいよ。あと、フェンシングとか卓球のスポーツゲームもね」
「へぇ、そんなものまであるのか…!」
「私はアクションゲームが好きデ〜スネ!特にハリネズミの『ソネック』は爽快デ〜ス!!」
「フン、ゲームなんて、ただの仮想空間ではありませんか」
「…神崎重工が開発した戦闘シミュレーションも仮想空間だよ?」
「〜〜あっ、あれをゲームのようなおもちゃなんかと一緒にしないで下さいましっ!!」
「へへっ、すみれよ〜。この前、あたいに格ゲーでこてんぱんにされたこと、ま〜だ根に持ってんだろ?」
「〜〜んな…っ!?あ…、あの時はわざと手を抜いて差し上げたのですわ…っ!!単純なあなたとは違い、私はゲームの勝ち負けなど興味はありませんもの」
「へっ、よく言うぜ。コントローラー投げつけて、ギャーギャー喚いてたくせによぉ」
「〜〜たとえゲームであろうと、私は一切手を抜きたくありませんのよ!!」
「〜〜言ってることが矛盾してるわよ…?」
「――フムフム、すみれはんも実はゲーム好き…っと」
「〜〜な…っ!?紅蘭!?」
「やっほ〜!言われた通り、来たよ〜!」
「お〜!皆はん、おおきにな〜!わざわざお呼び立てしてすんませんなぁ」
「いいのよ。私達皆、あなたの新作ゲームを楽しみに来たんだから」
「うぅ〜、ほんまおおきになぁ〜!そないに喜んでもらえて、うちも何よりやさかい!」
「なぁなぁ、早く見せてくれよ〜!タイトルは何だ?『鋼拳2』か!?」
「いや、今回はRPG、つまりロール・プレイング・ゲームや!」
「ろぉるぷれいんぐげぇむ…?」
「プレイヤーは勇者となって、モンスターと戦いながら、仲間と一緒に世界を救うんだ。RPGは本来は一人用のゲームだけど、今回は特別に全員でできるよう開発してくれたんだろ?」
「その通りや!さっすがゲーマーの大神はんやねぇ!」
「面白そ〜!早くやりたい、やりた〜い!!」
「ええで!ほんなら早速、『サクラクエスト』のお披露目や〜!!」
紅蘭がテーブルの布を取ると、ゲームに使う装置と10人分のゴーグルがすでに用意されていた。
「これぞ世紀の大発明!ゲームの世界に入れる体感型ゲーム機!『誰でも勇者くん』や!!」
「えぇっ!?ゲームの世界に入れるの…!?」
「せやで〜!試しにこのゴーグルつけてみぃ。ゲームの世界が映っとるから」
「おぉ〜っ!すっげぇ〜!!草原と青空が広がってるぞ…!」
「触れられないけど、すごくリアルだね…!」
「まさに二次元の世界デ〜スネ!」
「それじゃあ、本当にモンスターと戦うことになるの?」
「そういうことになりますなぁ。せやけど、これはゲームや。いつものシミュレーション訓練と同じで、攻撃を受けても、多少の振動を感じるだけで、死ぬまではいかへんさかい。安心してくれて構いまへんで!」
「そう。良い戦闘訓練にもなりそうね」
「そうですね」
「あっ、武器・防具・アイテムはゲームの中のショップで買うてな〜!お金はモンスターを倒せば獲得できるさかい」
「うっひょ〜!想像してたのよりすっげ〜じゃねぇか!何だか燃えてきたぜ〜っ!!」
「今回はよりリアリティを追求したさかいな!物語も事前に金田先生にお願いして書いてもらったものをプログラミングしといたんや!愛と勇気と友情がたくさん詰まった一大巨編になっとるで〜!!」
「〜〜途中で爆発なんてしないでしょうねぇ?」
「ふっふ〜ん♪爆発に巻き込まれながらでもゲームを続けられる度胸があらへんと、クリアーなんてでけへんで?」
「〜〜いぃっ!?ゲームなのに命がけなんだな…」
「何事も中途半端はアカンやろ?――ほんなら、ジョブ登録するから、その中にあるのから決めてぇな。初心者は『戦士』がオススメやで♪」
「あっ、じゃあ、私、それにする〜!」
「私は『歌姫』にしますわ。トップスタァにふさわしい職業だと思いませんこと?」
「なら、私は『踊り子』にするデ〜ス!派手に踊って、『歌姫』より目立ちまくるデ〜ス!!」
「〜〜何ですってぇっ!?」
「〜〜『歌姫』も『踊り子』も後方支援タイプだから、大して目立たないと思うぞ…?」
「〜〜えっ!?」「〜〜えっ!?」
「う〜ん、うちは『商人』といきたいとこやけど、『発明家』にしとくわ!」
「そんなジョブ、あったっけか…?」
「今回、特別に作ったんや。発明はうちの専売特許やさかいなぁ!」
「ハハ…、そうだな!あたいはやっぱ、拳で戦う『武闘家』かな」
「アイリス、お洋服が可愛い『ヒーラー』がいいな〜!」
「はは、アイリスにピッタリだね」
「えへへ〜!レニは何にするの?」
「僕は『シーフ』かな。俊敏だから、戦闘で先攻が取りやすそうだし」
「なら、私は黒魔法が使える『マジシャン』にするわ」
「了解や!――大神はんとかえでさんは何にします〜?」
「う〜ん、そうだなぁ…」
そこへ、来賓用玄関の呼び鈴が鳴った。
「あら…?休演日なのにお客さんかしら…?」
「そういえば由里君達、今日は休みなんですよね。――待たせても悪いし、少し見てくるよ」
「私も行くわ。――悪いけど、先に始めててくれる?」
「おう!じゃあ、ゲームの世界でな〜!」
大神とかえでは作戦指令室を出ると、階段を上って、来賓用玄関に向かった。
「ふふっ、紅蘭の発想力には、いつも感心させられるわね」
「そうですね。たまにはこうして皆で遊ぶのもいいですよね」
「ふふっ、そうね。――あっ、あの人かしら…?」
来賓用玄関のドアの向こうには、シルクハットを顔が見えなくなるほど深々と被り、漆黒のマントを纏った男が立っていた。
お洒落な銀座には不釣り合いで、少し違和感を覚える格好だが…。
「お待たせして申し訳ございません。あいにく、本日は休演日でして…」
「――大神支配人…、ソシテ、藤枝副支配人デスネ…?」
「はぁ…、そうでございますが…?」
「……アナタ方ニコレヲ…」
謎の男は、大神とかえでに『冒険の書』と書かれた本を渡した。
「これは…?」
「ソノ本ハ、アチラノ世界デハ貴重品…。失クスコトノナキヨウ、クレグレモゴ注意ヲ…」
「あちらの世界…?」
「――ジキ、帝都ニ神ガ降臨サレマス…。ソレガ善キ神カ、邪ナ神トナルカハ、アナタ方次第デゴザイマス…」
そう言い残し、謎の黒ずくめの男は去っていった…。
「神…?布教活動でもされてる方だったんでしょうか…?」
「さぁ…?でも、何だか普通の人間とは思えない雰囲気だったわ…。〜〜もしかしたら、帝都を狙う新たな組織の一員かも…!?」
「その可能性もありますね…。けど、邪悪な気配は感じ取れませんでしたし…。それにしても、この本は何なんでしょうね…?中は何も書かれていないみたいですが…」
――ドオオオオオオオオン…!!
その時、大きな爆発音が地下から聞こえてきたので、大神とかえでは思わず肩をすくめた。
「〜〜ハァ…、やっぱりな…」
「ふふっ、それでこそ紅蘭よね」
「すごい音だったけど…、皆、大丈夫かな?戻ってみましょうか」
「そうね」
作戦指令室に戻ると、装置からシュウシュウ吹き出した煙が部屋に充満していた。
「〜〜ごほっごほっ…!いつにも増して、すごい煙だな…」
「誰もいないみたいね…。皆、2階に避難したのかしら?」
「かもしれませんね。1階ではすれ違いませんでしたし…――」
「――し…っ!今、紅蘭の声が聞こえなかった…?」
「えっ?」
『――いやぁ〜、参った、参った〜!またやってしもうたわ〜!』
すると、作戦指令室の巨大モニターに突如、紅蘭が映った。
「こ、紅蘭…!?何でモニターなんかに…!?」
「すんまへんなぁ。ゲームの中からやと、これしか通信手段はのうて…」
「えぇっ!?ゲームの中って…!?」
『〜〜堪忍やで、お二人はん…!いきなり装置が爆発して、エラーを起こしましてな、精神だけを飛ばすはずが、うちら全員、肉体ごとゲームの世界に入ってしもうたみたいなんや…』
「そ、それで戻ってこられそうなのか…?」
『〜〜それが無理そうなんや…。皆、バラバラに飛ばされてしもうて、どこにいるんかわからへんし…。せやから、こうしてSOS信号を出してみたんやけど、電波の妨害に遭うとるみたいで、めっさ霊力消耗するわぁ…』
「〜〜妨害って…、一体誰が…?」
『すんません。そっちの世界で調べてみいひんと、わからんけど…。〜〜頼んます…!!お二人の力で、うちらをゲームの中から助け出してもらえまへんやろか…!?』
「わかった!この装置を操作し直せばいいのか…!?」
『〜〜あ〜っ!!触ったらアカン…!!下手に動かして、ゲームのプログラムが消えてしもうたら、閉じ込められたうちらまで消えてしまうさかい…!!』
「〜〜そ、そうか…」
「じゃあ、どうすればいいの…!?」
『おそらく、装置に厄介なウイルスが侵入したせいで、ゲームのあちこちにひずみが生じとるはずや…!そのひずみを直しながら、お二人が魔王を倒してゲームを最後までクリアーしたら、全員、ゲームの世界から脱出できると思うんや!』
「なるほど…!ゲームを正常なプログラムに戻せばいいんだな?」
「わかったわ!さくら達を助ける為に頑張りましょう、大神君…!!」
「はい!」
『ほんまおおきにな…!ジョブはお二人とも『戦士』で登録しておいたさかい。そのゴーグルを装着すれば、すぐゲームの世界に入れまっせ…!』
「わかったわ。――準備はいいわね、大神君?」
「はい!行きましょう、かえでさん…!!」
大神とかえでは、離れ離れにならないようにしっかり手を繋いだ。
『うちがナビゲートできるんも、ここまでみたいやな…。大神はん、かえではん、健闘を祈りまっせ…!』
「了解よ!」
「任せてくれ!」
『さっすが大神はんとかえではんやね!お二人の愛の力、とくと見せてもらいまっせ…!――ほな、スイッチ・オ〜ンッ!!』
紅蘭の掛け声で装置の電源が入り、ゴーグルのランプが点灯した。同時に、大神とかえでの全身に引き裂かれるような激痛が走った。
「きゃあああああっ!!」
「〜〜くっ、かえでさん…!!俺にしっかりつかまってて下さいね…!」
「う…っ、えぇ…!絶対に離さないわ…!!」
大神に強く抱きしめられ、かえでは凛々しく微笑んで、身を預けた。
装置から異常噴出される蒸気に消えるように、大神とかえでは真っ暗なトンネルを抜け、ゲーム『サクラクエスト』の世界へと旅立っていった…!
序章、終わり
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