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サイト来場者数1000人突破記念・連続小説
「大神と藤枝姉妹のセクシー旅行記〜ダブル・ハネムーン編〜」

〜2日目・午後
(かえでとデート編)・その1〜



さぁ、次はかえでさんとデートだ。

俺はあやめさんのいるラブホテル『ラブ・タイム』を出て、タクシーでかえでさんのいるビーチに向かった。

真っ青な海が広がるビーチ、通称『ブルー・スターダスト』は、俺達の滞在する『セイント・フラワー・ホテル』の近くにある。青い海、白い砂浜…。ハワイ沖での海軍演習を思い出すな…。

ビーチは様々な国籍の観光客達で賑っていて、皆、泳いだり、サーフィンしたり、日光浴したり…。暦の上ではもうすぐ11月だということをつい忘れてしまいそうだ。

それにしても、かえでさんはどこにいるんだろう…?こう人が多いと、見つけるのはたやすいことではない。腕時計を見ると、午後2時5分。少し遅刻してしまったが、このくらいなら許してくれるだろ――。

「――遅いっ!」

俺の前に腕を組んで仁王立ちする美女が現れた。

大きな麦わら帽子に、大きな胸のふくらみが目立つTシャツから伸びたすらりと長い手足、サングラスをかけて挑発してくる高飛車な態度、そして、あやめさんと同じ声、顔つき、髪の色をした日本人女性…。

間違いなく、かえでさんだ…!

「〜〜すみません…!タクシー飛ばして来たんですが、道が混んでて…」

「フフン、2時までに来ないと承知しないって言ったわよね?」

「でも、たったの5分じゃないですか――」

「それでも、遅刻は遅刻でしょ?私なんて、30分も前に来たのよ?『今頃、姉さんと何やってるかしら?』『ランチはどんなものを食べたのかしら?』…。〜〜どこもかしこもカップルだらけの島に一人っきりにされて、どんな気持ちでいたかわかる…!?」


かえでさんはサングラスを頭に乗せると、睨んできた。だが、強気な態度とは反対にその瞳は潤んでいた。

「俺がいなくて、そんなに寂しかったんですか…?」

「〜〜べ、別に…。周りでイチャついてるカップルが鬱陶しかっただけよ」


ハネムーンに来ても、かえでさんは素直じゃないんだからな…。しかし、そういう可愛げがない部分も含めて、俺はかえでさんを愛しく思い、抱きしめた。

「すみませんでした、待たせてしまって…」

「ふふっ、いいわ。こうしてちゃんと来てくれたんですもの。…大神君が来るの、ずっと待ってたんだからっ!」


かえでさんは照れくさそうに笑い、俺の額を小突いた。

「私の方こそごめんなさい。あなたと姉さんも色々大変だったのよね?」

「えぇ、実は…」

「知ってる。さっき、キネマトロンで姉さんから聞いたわ。ショッピングモールで何者かに操られた手下達に襲われたって…」

「はい…。幸い、大事には至らなかったんですが、あやめさん、ショックを受けてしまったみたいで…」

「…それで、ラブホで熱心に慰めてたから、遅くなったってわけね?」

「〜〜いぃ…っ!?あやめさん、そんなことまで報告してたんですか…?」

「ふふっ、当然でしょ?詳細な情報交換は必須ですもの。私の方でも午前中、ホテルの近辺で色々聞き込みしてみたわ。ノーマが住んでいたとされる洞窟の場所もわかったから、後で行ってみない?」

「そうですね。さすがはかえでさんですね、たった一人でそこまで情報を集めたなんて…!」

「ふふっ、このくらい当然よ。あなたとあやめ姉さんが楽しくデートしている間、ず〜っと暇だったんですもの。それで、洞窟に行くにはモーターボートが必要なんだけど、店に行ったら、他の人が借りてるみたいなの。だから、ボートが返ってくるまでビーチで待ってましょ?ふふっ、7時までは姉さんに邪魔されずに、二人っきりでいられるものね〜!」


と、かえでさんは麦わら帽子を外してTシャツを脱ぎ、髪をかき上げた。ハイビスカス柄の赤いビキニがかえでさんの白い肌によく映えている。

「どう?思い切って、新しい水着買ってみたんだけど…」

「似合ってますよ。色も柄も華やかなかえでさんにピッタリですね」

「ふふっ、ありがと。――ほら、大神君も脱いじゃいなさい…!」

「〜〜いぃ…っ!?ちょ、ちょっと待って下さい…!まだ水着着てな――」

「――Hi!」


かえでさんに無理矢理シャツを脱がされている俺に、金髪の水着美女二人が笑顔で手を振ってきた。

「うふふっ、彼、とってもセクシーだわ!」

「えぇ、特にお尻が最高!」


英会話に多少慣れてきた俺は、彼女達の会話を聞き取ることができた。〜〜外国人の女性って、何で男を褒める時に尻に注目するんだろう…?

……でも、外国人ってナイスバディな人、多いよなぁ――。

「――どこ見てるのかな〜、大神君?」

そんなことを思っている間に、俺はかえでさんに耳を強く引っ張られた。

「〜〜いてててて…!すみません、すみません…っ!!」

「ふふっ、どうせ『外国人ってナイスバディな人、多いなぁ』な〜んて思ってたんでしょ?」

「〜〜そ、そんなことあるわけないじゃないですか…。あはははは…」


〜〜俺の心が読めるとは…。さすがはミカエルを姉に持つだけはあるな…。

「うふふっ、不倫は絶対許さないわよ?」

「〜〜ふっ、不倫なんてしませんって…!」

「フン、どうだか。姉さんだけじゃ飽き足らず、妹にまで手出した男の言うことなんて信用できないもの」


かえでさんは不機嫌そうにサングラスをかけ直し、ビーチチェアに横たわった。かえでさんの豊満な胸とくびれた腰、そして、スラリと伸びた長い脚を魅せつけるように、挑発するように組む姿…。

かえでさんの完璧とも言えるプロポーションに外国人男性達も釘づけのようだ。

「ヒュ〜!あの日本人の女、見てみろよ…!」

「彼女〜!俺達と遊ばな〜い?」

「ふふっ、金髪のイケメンに誘われちゃった。大神君がそんな態度なら、私も遊んじゃおっかな〜?」


〜〜かえでさんって、一度へそ曲げたら、なだめるの大変だからな…。

もちろん、その言葉が本心とは思っていない。自分は5時間以上おとなしく待っていたというのに、姉さんと散々楽しく遊んできたはずの俺が貪欲にも他の女にも目が行ったので、かなりご立腹なのだろう。悪態をついて、嘘をついてでも俺の気を引こうとしているのだ。まるでワガママな子供だが、かえでさんはいつもそうだ。

俺とあやめさんが一緒にいると、『どうせ姉さんの方が好きなんでしょ?』とか、『奏組のイケメン達と浮気しちゃおうかな〜?』とか言って、いつも俺を困らせる。だが、言うだけで、実行したことは一度もない。浮気した彼氏に『死んでやる!!』と電話する女と似たようなものだ。

〜〜だが、かえでさんって、怒ると何するかわからないからな…。ここは素直に謝っておいた方が良さそうだ。

「〜〜すみませんでした…!俺が悪かったです…!!」

「誠意が伝わらなーい。もっと態度で表しなさい!」

「〜〜もう二度と変な目で他の女性を見ませんから、許して下さい…っ!!」


焼けるような熱い砂浜の上に俺は額を擦りつけ、必死に土下座した。そんな俺をビーチチェアに座って、女王様のように見下ろすかえでさん。

周りの観光客は俺達を見て、ひそひそ話したり、笑ったりしている。〜〜くっそ〜、何で俺がこんな辱めを受けなければならないんだ…!?

「ふふっ、必死になっちゃって。そんなに私が他の男の所に行くのが嫌?」

満足したのか、かえでさんは笑い、土下座する俺の顎を軽く押し上げた。

「冗談に決まってるでしょ?私が大神君以外の男と寝るはずないじゃない」

ようやく女王様の機嫌が直ったみたいだ…。

かえでさんって、俺が困ったり苦しんだりしているのを見るのが好きだからな。……そういえば午前中、あやめさんにもその性癖が隠れていたと発覚したな…。〜〜まったく、なんて遺伝子を持つ姉妹なんだ…。

すると、かえでさんが組んでいた足をまっすぐ俺の前に突き出した。

「ボサッとしてないで日焼け止め!焼きすぎたら、痛くなっちゃうでしょ?」

「〜〜はぁ…、了解ぃ…」


女王様に素直に従う俺に、かえでさんは再びサングラスを頭に乗せ、微笑んだ。怒っている顔も素敵だが、やっぱり、かえでさんは笑っている顔の方が魅力的だ。〜〜この笑顔がこれからの5時間、ずっと続いてくれればいいんだが…。

女王様の命令で俺は日焼け止めのジェルを手に出し、かえでさんの足に塗っていく。マッサージするように優しく、しっかり肌に塗り込んでいく。白く透き通るような、きめ細やかな美しい肌だ。

あやめさんもそうだが、かえでさんも女優の花組とは違って、そんなに美容にこだわっている方ではない。なのに、出産してからも美しい体型をキープし続けている。特にダイエットしているわけでもないのに、だ。女性なら羨ましがる体質に違いないだろう。

そんなかえでさんの美しい肌に俺は舌を這わせ、怒らせてしまった女王様へのお詫びをする。吸いつきが良いもっちり肌を舐め、時々キスしてやるのも忘れない。

「くぅ…ん…っ!」

俺に肌を擦られたり、舐められたりする度にかえでさんは真っ赤になり、ピクン…!と小さく跳ね上がる。

「ふふっ、さすがは大神君。とっても上手よ。――だけど、それだけじゃ許してあげないんだから…」

かえでさんは小悪魔のように笑って、ビキニの紐を外すと、俺から視線をそらさずにビーチチェアにうつ伏せになった。

「ふふっ、ほぉら、好きなだけ触っていいのよ〜?」

おぉっ…!!派手に露出したかえでさんの背中、腰、尻が太陽のせいで余計眩しく見える…!俺は先程足に施したのと同じような方法で責めながら、日焼け止めを塗ってやる。

「はぁぁぁぁ…っ」

かえでさんの口から甘いため息と嬌声が漏れた。予想通りの反応に俺は満足し、かえでさんの耳元で囁く。

「待ってくれたお礼に、うんとサービスしますから」

「はぁはぁ…、おっ、大神くぅんっ!――!?〜〜ああぁぁっ、いやぁ…っ!!」


かえでさんがよがるのも無理ない。俺が密かにかえでさんの性感帯、その中でも特に弱い部分を指で弄んでいたからだ。何度もかえでさんを抱いてきた俺には、かえでさんが敏感に反応してくれる場所を目を瞑っていてもタッチできる。

「あはぁっ、いいわぁ…!そこそこそこぉ…っ!」

かえでさんは嫌がるどころか、むしろ悦んでくれている。最初からこんな展開になることを期待して、俺にわざわざ塗らせたに違いない。

「前の方も塗っておきましょうか。一番日に当たりますからね」

「えぇ、お願いするわ」


仰向けになったかえでさんの体を俺は遠慮なくもみくちゃにした。

かえでさんの首筋に舌を這わせ、10本の指で胸を揉みしだいたり、水着の中に手を入れて、乳首を軽く弾いたり、つねってしごいたり…。

日焼け止めを塗るなんていうのは、最早うわべだけの目的にすぎない。

「〜〜あぁんっ、やめなさい、大神君、こんな…っ!」

副司令の立場上、かえでさんは真面目に否定してくるが、心の中では真っ赤な舌を出しているのか、口の形は嬉しそうに口角が上がっていた。

「ほら、動かないで下さいよ。もうすぐ終わりますから…」

俺は最後の砦であるかえでさんのビキニのショーツに手を入れた。

「――!!〜〜あああああ…っ!!」

俺がほんの少し指を動かしただけで、かえでさんの体が面白いほど跳ね上がる。

「はぁはぁ…、そ…、そこは塗らなくてもいいでしょ…?」

「念には念をですよ。どこがどう焼けるかなんてわからないでしょう?後で痛くなっても知りませんよ?」

「ふふっ、もう馬鹿ねぇ…。いいわ。そこもたっぷり塗って頂戴」

「はは、了解!」


俺にエッチなことをされるのをずっと待っていたみたいに、かえでさんはご満悦だ。できるなら、俺もずっとこのプレイを楽しんでいたいが、デートの時間は限られている。しかも、幽霊姉妹の調査も続行しなくてはならないので、そろそろ終わらせなくては…。

かえでさんが女として悦ぶ場所を知り尽くしている俺には、短期決着なんてお手のものだ。水着のショーツの中で俺の指の動きが変化した直後、かえでさんの目と口が大きく開いた。

「ああああああ〜〜〜ん…っ!!」

かえでさんはあっという間に昇りつめ、海老反りになった体を痙攣させた。そして、ぐったりして、荒くなった息を整える。

少々気が強いかえでさんも俺の前ではこんなに可愛らしい一面を見せてくれる。この瞬間だけは、かえでさんの上に立てていることを味わえるから、最高だ…!

「…機嫌直してくれました?」

「……何で指だけなの?」

「人がたくさんいる中じゃ、最後までできないでしょう?」


〜〜まぁ、俺は午前中にあやめさんと自然公園の草原の中でヤってしまったが、あの時は人数が少なかったからな…。このビーチは人だらけだ。夜ならまだしも、まだ太陽が一番高い時間帯だから、常識的に考えて、実行は無理だろう…。

だが、かえでさんは不満そうに俺を見つめてきている…。〜〜こういう風に、終わった途端に上に立つ立場がすぐに逆転するんだよな…。

「…まぁ、いいわ。気持ちよかったから、許してあげる」

「はは…、かえでさんも可愛かったですよ」

「ふふっ、大神君ったら」


かえでさんは子供のように甘えて、俺に抱きついてきた。

いつもは恐いほどしっかりしているかえでさんも、こういう一面を見ると、年上なのに可愛いなって思えちゃうんだよな。こういうのを世間では『ギャップ萌え』って言うんだろうが…。

「お礼に私も塗ってあげるわね」

「〜〜うわ…っ!ちょ…っ、どこから塗り始めてるんですか…っ!?」

「ふふっ、お礼よ、お・れ・い!――こぉら、じっとしてなさい!」


かえでさんはいらずらっ子のように舌を出して、ウインクした。

やはり、今回もかえでさんの方が一枚上手のようだ。〜〜私生活で俺がかえでさんの上に立てる日はいつ来るんだろう…?

かえでさんがセクシーに日焼け止めを塗ってくれたお陰で、日焼け対策バッチリの俺は水着に着替え、かえでさんと海に入ることにした。やっぱり常夏の島に来たからには、一度は入っておかないとな…!

「はぁ…、冷たくて気持ちいい〜…!」

俺は『とれるんですくん』を回し、海辺ではしゃぐかえでさんを写真や動画で撮影する。

「うふふっ、ほら、大神君もいらっしゃい!」

「わ…っ!〜〜カメラ濡らしたら、壊れちゃいますって…!」

「ふふっ、大丈夫よ!――それっ!」

「ハハハ…、やったなぁっ!?」

「きゃあっ!あはははは…っ!」


かえでさんはあどけない少女のように、威勢良く俺に水をかけてくるので、俺も負けじと元気にかけ返す。

一昔前のドラマや活動写真のお約束のシーンだが、やってみると案外楽しいな。これで浜辺で追いかけっこしたら、完璧にバカップルあるあるだが…。

「〜〜きゃ…っ!」

「危ない…!」


外国人の大きな背中に押され、よろめいたかえでさんを俺は慌てて支えた。人が多いので、どうしてもぶつかってしまう…。

「ありがとう、大神君…」

俺に抱きしめられているかえでさんは頬を朱に染め、目を閉じて唇を軽く突き出した。何だか本当にドラマみたいな展開だ…。

俺は主役俳優を気取り、相手役の女優の唇にゆっくり自分の唇を近づけた。…が、そんな俳優を気まぐれな女優はわざと突き飛ばした。

「〜〜うわあ…っ!?」

バシャア…ッ!浅瀬に尻餅をついた俺を指差して、かえでさんは明るく笑った。

「あははははっ!引っかかると思ったわ」

「ハハ…、ひどいな、もう…」

「ふふふっ、ほら、大丈夫?」

「…お返しっ!」


俺は仕返しに、手を差し伸べたかえでさんを浅瀬へ引きずり込んだ。

「きゃあっ!んもう…、うふふふっ!」

「あはははははっ!」


俺達は笑うのをやめて見つめ合い、かえでさんが俺を浜辺に押し倒す形になって上に乗り、その体を俺が抱きしめる。押し寄せる波と海に濡れたかえでさんの体が冷たくて心地良い。かえでさんは俺の腕の中で目を閉じ、微笑んだ。

「――何だか夢みたい…。こんな楽園に大神君と二人っきりでいられるなんて…。ふふっ、このままず〜っとこうしていられればいいのに…」

「かえでさん…」


かえでさんを抱きしめ直そうと力を入れたその時、グ〜…。良い雰囲気を台無しにする間抜けな音が俺の腹から聞こえてきた。

「ぷ…っ、うふふふふっ!やぁだ、お腹すいてるの?」

「〜〜はは…、そういえば昼飯、ホットドッグしか食ってませんでした…」

「あら、そうなの?あそこに水着で入れるレストランがあるの。そこで作戦会議しながら、何か軽く食べましょうか?」

「すみません…。ありがとうございます」

「ふふっ、いいのよ。丁度、私もビール飲みたいな〜って思ってたし」

「〜〜いぃっ!?また飲むんですか…?」

「当たり前でしょ?ふふっ、ハネムーンはバケーションと同じですもの!」


ウキウキのかえでさんに連れられ、俺はビーチの近くにあるシーサイドレストランに入った。

「いらっしゃいませ〜!」

「スペシャルバーガーとポテトのセットを2つ。あと、ビールとコーラね」

「かしこまりました〜!」


かえでさんは手際良く注文して、水着のカップルや親子がいる中を通って適当に席に着くと、テーブルに島の地図を広げた。

「ここが今いるビーチよ。それで、ノーマの洞窟はずっと行って…、ここら辺にあるらしいわ。もう少しでモーターバイクが返ってくるだろうから、食べたら行ってみましょう」

「はい、わかりました」

「お待たせしました〜!スペシャルバーガーとポテトのセット、お飲物のビールとコーラでございま〜す!」

「あ、ありがとうございます」


俺は忘れずに、持ってきてくれた店員の女の子にチップを渡した。

「ふふっ、だいぶ外国に慣れてきたみたいね」

「はは、お陰様で…」

「でも、ちょっとあげすぎな気もするけど…」

「そうですか?」

「…可愛い娘だったからでしょ?」


〜〜またそれか…。さくら君以上に嫉妬深いんだからな…。

「そんなことないですって…。――安心して下さい。この先どんな素敵な女性が現れても、俺はあやめさんとかえでさんしか目に入りませんから」

「お、大神君…。〜〜んもう…、真顔ですぐそんなこと言うんだから…」


かえでさんは照れるのを隠すようにビールをガブ飲みした。

「ハンバーガーって美味いですよね。日本でも気軽に食べられる店ができるといいのにな」

「ふふっ、そのうちできるんじゃない?明治の頃と比べて、欧米の食文化も随分浸透してきたみたいだし」


かえでさんはハンバーガーを食べる俺を頬杖して見つめている。

「…かえでさん?」

「ううん。ふふっ、気にしないで食べて?大神君が食べているのを見てるとね、子供っぽくて、可愛いなって…」

「そ、そうですか…?〜〜何だか照れるな…」


今度は俺が照れ隠しにコーラをガブ飲みした。子供っぽいって言われるのは成人してからたぶん初めてだと思うんだが、言う人によってこんなに嬉しく聞こえるとは思わなかった…。

「ふふっ、ほら、ケチャップついてるわよ?」

と、かえでさんは俺の口の周りについたケチャップを指で拭い、その指を自分で舐めた。

「あ、ありがとうございます…」

俺を『可愛い』なんて言うのはあやめさんとかえでさんぐらいだ。言われ慣れていないせいか、妙に意識してしまう…。一つしか歳が離れていないのに、かえでさんにしてみたら、俺って子供なのかな…?

そんなことを考えながら、目の前に座っているかえでさんを見つめると、照れくさくなって、目をそらした。微笑みながら、こちらを見つめている…。そんなかえでさんが愛しくなって、俺も思わず見惚れてしまう。

――かえでさんって綺麗になったよな…。間近で見ると、本当にそう思う。帝撃に来た頃から美人に変わりはなかったが、俺達と打ち解けるようになってからは、もっとこう…自然に笑えるようになったっていうか、内面から美しさが滲み出てきたというか…。

「私、幸せよ。こうして大神君を見ているだけで、もう何にもいらないって思えちゃう…。自分は欲深い人間だって思ってたのに、不思議ね…」

「愛の力じゃないですか?」

「ぷ…っ、うふふふふっ!ま〜た真顔で面白いこと言ってくれちゃって。…でも、確かにそうかもね。欧州星組を率いてた頃なんて、こんな気持ち、馬鹿らしいって思ってたのに…。〜〜本当馬鹿よね、私って…。もっと早くこんな気持ちを持てていたら、星組もうまくいったかもしれないのに…」


フライドポテトを指先で転がしながら、かえでさんは苦笑した。

「昔のことなんていいじゃないですか。誰だって後悔の一つや二つありますよ。今のかえでさんが輝いていて、幸せって思えるならそれでいいんじゃないかって思いますよ?」

「大神君…。ふふっ、そうよね。――ありがとね、司令見習い君!」


――パシャッ!

「あ…っ!?」

「うふふっ、大神君のナイススマイル!後で姉さんにも見せてあげよっと」


かえでさんは俺がハンバーガーを頬張る写真を『とれるんですくん』で撮って、屈託のない笑顔を見せた。やっぱり、かえでさんはそうやって笑っているのが一番だな。


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